美容室の内装工事を業者に依頼するメリット
美容室を開業する場合には、内装工事を行う必要があります。内装の工事を行う専門の業者を選ぶことで、理想の内装を作ることが可能です。業者を選ぶ際には複数社に見積もりをしてもらうことなどが重要です。
美容師として独立する場合、自分の美容室を開業するということを視野に入れている人は多いです。美容室を開業する際には、業者に頼んで内装工事を行うことが良いとされています。最近ではDIYをしてある程度整えるという人もいますが、内装をきちんと行える業者に頼むことでさまざまなメリットが得られます。ただし、業者を選ぶ際には慎重に行うことが必要です。
内装業者に依頼するメリットとは
美容室の内装を業者に任せるメリットは色々ありますが、特に大きいのが理想の内装を作ることができるという点です。DIYである程度は内装を整えることはできますが、理想の内装は素人の技術力では再現することが難しいものです。その点、プロである業者依頼することで、高い技術力によって難易度が高い工事も行うことができ、理想に近づけることができます。美容室はこだわりが強く出るお店だからこそ、理想を叶えるためにはプロの確かな技術力が必要となります。
工事と同時に行いたい設備の調達に集中できるというのもメリットです。お店の雰囲気に似合うシャンプー台・シャンプー椅子・パーマ器具などの設備のほか、シャンプーやスタイリング剤、カラー剤などの商材をメーカーや美容ディーラーから仕入れる時間に充てられます。加えて業者に頼むことで、細かな規定をクリアしやすくなります。法律で定められた規定を守った工事を行ってもらうことで、消防署や保健所の検査などで合格することにつながります。
業者に頼むデメリットには注意が必要
理想の内装を作るためには業者に依頼するのはメリットがたくさんありますが、もちろんデメリットも発生してしまします。そのため、業者に依頼する前にデメリットにも注意することが必要です。内装工事をプロに依頼するデメリットとしては、費用が高くなってしまうという点が挙げられます。高い技術力でクオリティの高い内装ができますが、それに応じて費用は高くなっていきます。
DIYなら材料費と自分の時間のみ必要となりますが、業者に頼むと材料費だけではなく人件費や手数料などが加わります。どれぐらいの費用がかかるかは、事前にしっかり見積もりを取ることが重要です。業者選びが負担になるというのもデメリットです。一言で内装業者と言っても、会社ごとに得意・不得意があり、美容室の工事を多くこなしているところなど、さまざまなところを選べます。数が多い分だけ信頼できるイメージを実現できる会社を選ぶことは、かなり時間がかかります。また、そのほかイメージを伝えきれず、理想とは違った仕上がりになるケースも考えられます。
美容室を新装するときの平均相場
美容室を開業する際には、一から理想の美容室を作り上げる新装と、元々美容室の入っていた居抜き物件に手を加える改装の2種類の方法を選ぶことができます。一から作り上げる新装は、坪単価一坪30?40万円程度ほどが一般的です。物件の大きさによっても工事費用は大きく変わります。5坪の店舗と20坪の店舗を比較しても、費用最低限な工事費用はほとんど変わらないため5坪のほうが坪単価としては高くなるため注意します。
必要な設備は変わりませんが、電気・ガス・水道・空調・給排気などに半額程度は使われます。平均相場としては10坪程度の一人美容室であれば、200?300万円程度で内装工事は終わらせられます。ただし加えて、シャンプー台・シャンプー椅子・パーマ器具・エステ機器などの美容機器を購入する必要もあるため、費用は嵩みます。内装工事だけではなく設備についても考える必要があるため、総合的には真相する際には10坪でも約500万円前後の資金を用意しておくと無難と言えます。
改装・居抜き物件で始めるときメリット
元々設備の付いている居抜き物件で開業するという場合には、元々の設備に手を加えなければ一坪15?30万円程度で開業できるとされています。改装や居抜き物件は設備がついていることで設備工事をしなくても良い分だけ、コストダウンすることができるのが魅力です。そのため、できるだけ元からあった配置を生かす内装を行うことがポイントです。シャンプーやトイレなどの水回りの位置を変更してしまうと、新装と工事費用が変わらなくなることが多いです。
元の間取りに縛られるため、大きく変更したいというときにはそれなりの費用がかかります。床や壁のないスケルトン状態から改装したいという場合には、解体作業が入るためその分費用が追加されます。特に古い建物では解体すると問題が出てくるというケースはよくあるため、内装業者に依頼する前に事前に調査してもらうということも重要です。部分改装の場合には費用を安く抑えられることもできますが、フル改装になると解体費用分だけ新装よりも高くなってしまう可能性が出てきます。
内装費用を抑えるためのポイント
内装工事を業者に頼みたいけれど、できるだけコストを抑えたいというときにはいくつかポイントがあります。最初に行いたいのが物件を内見した際に、現場調査をしておくという点です。工事費の半分は配管などに使われるため、配管が効率の良い間取りであればその分無駄な費用が発生しなくなります。なるべく床を上げる面積を減らす、配管材料を減らせるところであれば工事しやすい物件です。床が凸凹だったり、コンクリートでならす必要がある、アスベストがある物件だとそれらの対処が必要ですので費用が嵩みます。そのためできるだけ避けた方が無難です。
表面に見える素材を選ぶということも重要です。磁器タイルなどは費用がかかるため塩ビタイルを選ぶ、という工夫を行います。しかし、磁器タイルはメンテナンスが必要なく、塩ビタイルは定期的にワックスを塗る必要があるなど、初期費用とランニングコストを考慮します。また、モニター募集などを行っている業者に依頼するという手段にあります。自社のホームページなどに記載する代わりに、工事費用を割引してくれるキャンペーンで通常よりも安く工事することが可能です。
内装工事業者を選ぶポイントとは
内装工事を業者に選ぶことでさまざまなメリットを得ることができますが、理想の美容室を作るためにも業者選びは重要となってきます。業者を選ぶ際には、必ず複数社に見積もりを依頼します。もちろん美容室の工事を多く経験している業者を選ぶことが前提で、その上で複数社に依頼することで相場を知ることができたり、費用が安いところをいつけやすくなります。基本的には最低でも3社、できれば5社程度の見積もりを依頼すると判断材料として役立ちます。
また、信頼できるかどうかも重要です。信頼できる基準の一つがホームページの有無です。ほとんどの場合ホームページがありますが、施工実績をみることで美容室の工事をどれだけ行っているかがわかります。加えて打ち合わせや相談したときに親身になってくれるかなど、さまざまな点に注意して選んでいきます。専門業者だから任せれば問題ないと完全に任せてしまう人も多いですが、理想の内装を実現するためには業者選びを慎重に行うことでトラブルの回避につながります。
まとめ
美容室を開業する際には、DIYで内装を行うのではなく、専門業者に頼む方が結果的には安く美しく理想の内装を作ることにつながります。自分の提示した予算内で工事計画を立ててくれるかなど、心配なところは多かと思いますが、しっかり予算などを伝えればその予算内に計画を立ててもらうことが可能です。理想の美容室を作りたいなら、プロに任せることが大切となります。
加えて打ち合わせや相談したときに親身になってくれるかなど、さまざまな点に注意して選んでいきます。
専門業者だから任せれば問題ないと完全に任せてしまう人も多いですが、理想の内装を実現するためには業者選びを慎重に行うことでトラブルの回避につながります。